2009年5月2日土曜日

【本】おいしいハンバーガーのこわい話

<エリック・シュローサー、チャールズ・ウィルソン(著)・草思社>
本の帯には「食べる前に知っておきたい、とても大切なこと」と書いてありました。
<目次>
第1章 ハンバーガーはこうして生まれた
第2章 子どもは大事なお客さま
第3章 マックジョブってなんのこと?
第4章 フライドポテトの秘密
第5章 スカッとしない清涼飲料の話
第6章 牛や鶏はどんな目にあってる?
第7章 ファーストフード中毒
第8章 きみたちにできること

●…広く使われている化学添加物は、ひとつひとつは安全なのかもしれない。
だが、食事のたびにさまざまな添加物をいくつも食べ合わせた場合に安全かどうかは、わかっていない。「食べてすぐに死なないのだから安全なはずだ、と言われています」毒物についてくわしい、イギリスのリヴァプール大学のヴィヴィアン・ハワード博士は言う。「けれども、それはまちがっています。個人的には、子供には食べさせないことを勧めます」

●…ファストフード・チェーンのマーケティングがうまくいったせいで、 アメリカ人は現在、30年前に比べておよそ2倍の清涼飲料を飲んでいる。 1975年には一般的なアメリカ人は年間約100リットルの清涼飲料を飲んでいた。 それがいまや、一般的なアメリカ人が朽ちにする清涼飲料の量は年間約200リットル。 350ミリリットルの缶の清涼飲料を一人あたり年570缶以上飲んでいる計算になる。

●…清涼飲料はたしかにおいしいが、子供にはしょっちゅう飲ませるのは感心 できない。何人かの批評家は、これを“液体のキャンディー”と呼ぶ。コカコーラ、 ペプシ、マウンテンデュー、ドクターペッパーには、カフェインも入っている。 子どもが摂ると、怒りっぽくなったり、頭痛を生じたり、眠れなくなったりする 薬物だ。

●半ダースもの缶入り清涼飲料を毎日飲むエスキモーも、めずらしくはない。 甘い味が好きだから、という理由だけでたくさん飲んでいるのではない。 水道設備が整っていない村では、今だに井戸か溶けた雪から水を得なくては ならず、そうした水はふつう、あまりおいしくない。そして多くの店で、 清涼飲料はボトル入りの水よりも安く売られている。

●食肉に加工される雄の牛肉は、スティア(去勢牛)と呼ばれる。スティアは 肥育場で過ごす間、平均して1300キロあまりの穀物を食べる。なのに増える 体重はわずか180キロほど。その間、かなりの量の排泄物(糞と尿)が生じる。 スティアが1頭が出す量は、1日23キロ以上。人間と違って、牛の排泄物は 下水処理場には送られない。貯留槽に捨てられる。この巨大な糞と尿のプール を業界では“ラグーン”(貯水池)と呼ぶ。

●アプトン・シンクレアの「ジャングル」

●米国科学アカデミーの調査員たちは、人間が食べてもいいトランス脂肪酸の量を 調べて、驚くべき結論に達した。いっさい食べないほうがいい、という結論だ。

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