2008年2月2日土曜日

言葉(3)

<スタンフォード大学の卒業式でスティーブ・ジョブスのスピーチ>

●…だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。自分の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい、とにかく信じること。点と点が自分の歩んでいう道の途上のどこかで必ず一つに繋がっていく、そう信じることで君たちは確信をもって己の心の赴くままに生きていくことができる。結果、人と違う道を行くことになってもそれは同じ。信じることで全てのことは、間違いなく変わるんです。


●他の誰かの人生とは…君たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。
ドグマという罠に絡め取られてはいけない。それは他の人たちの考え方が生んだ結果とともに生きていくということだからね。その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感を掻き消されないこ
とです。自分の内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことが何か、もうとっくの昔に知っているんだ。


●自分が死と隣り合わせにあることを忘れずに思うこと。これは私がこれまで人生を左右する重大な選択を迫られた時には、常に決断を下す最も大きな手がかりとなってくれました。なぜなら、ありと
あらゆる物事のほとんど全て…外部からの期待の全て、己のプライドの全て、屈辱や挫折に対する恐怖の全て…こういったものは我々が死んだ瞬間に全て、きれいサッパリ消え去っていく以外ないものだからです。そして後に残されるのは本当に大事なことだけ。自分もいつかは死ぬ。そのことを思い起こせば自分が何か失ってしまうんじゃないかという思考の落とし穴は会費できるし、これは私の知る限り最善の防御策です。君たちはもう素っ裸なんです。自分の心の赴くままに生きてならない理由など、何一つない。


●…確信を持って君たちに言えることなんだが、誰も死にたい人なんていないんだよね。天国に行きたいと願う人ですら、まさかそこに行くために死にたいとは思わない。にも関わらず死は我々みんなが共有する終着点なんだ。かつてそこから逃れられた人は誰一人としていない。そしてそれは、そうあるべきことだから、そういうことになっているんですよ。なぜというなら、死はおそらく生が生んだ唯一無比の最高の発明品だからです。それは生のチェンジエージェント、要するに古きものを一掃して新しきものに道筋を作っていく働きのあるものなんです。

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